ブルージェイズが劇的サヨナラ勝ちで突破 ダルビッシュのレンジャーズは敗退

最後は併殺崩れで決勝点を挙げ3連勝、レンジャーズはハメルズとダルビッシュの乱調が響く

 ア・リーグ地区シリーズの第3戦で、ワイルドカードのブルージェイズが7-6で劇的なサヨナラ勝利。3連勝で2年連続の地区シリーズ突破を決めた。ダルビッシュ有投手の所属するレンジャーズは敗退が決まった。延長10回に併殺崩れと守備の乱れで決勝点を奪われた。レンジャーズは第1戦をハメルズ、第2戦をダルビッシュと「ダブルエース」が打ち込まれて連敗したことが響き、悲願の世界一にはまたも届かなかった。

 この試合は今シリーズで初めてレンジャーズが先制。初回に先頭ゴメスの四球と盗塁からチャンスを作り、ベルトランの一ゴロの間に1点を奪った。

 しかし、その裏に好調のブルージェイズ打線がすぐさま反撃。先発の元広島ルイスから、まずはエンカーナシオンが逆転2ラン。これが今ポストシーズン3本目のホームランとなった。さらに、2死からマーティンもソロ本塁打を放ち、2点差とした。

 レンジャーズは3回に先頭アンドラスのソロ本塁打で1点を返すも、その裏にブルージェイズ打線がドナルドソンのタイムリーで1点を追加。ここでルイスは降板となった。レンジャーズは初戦からハメルズ、ダルビッシュ、ルイスと先発投手が3試合続けてKOされた。

 ルイスに代わって2番手で登板したのは、昨年までヤクルトでプレーしたバーネット。続くエンカーナシオンにはタイムリーを浴びるも、バティスタは中飛、マーティンは三ゴロ、トゥロウィツキーは遊ゴロと後続を切って取り、ブルージェイズ打線の勢いを止めた。

 レンジャーズは直後の4回にオドーアの2ランで1点差とする。そして、6回にはモアランドが2点タイムリー。ついに逆転に成功し、このシリーズ初めてリードを奪った。しかし、その裏にはピンチで捕手ルクロイがパスボール。同点に追いつかれた。

 試合は延長戦に突入。10回、3イニング目に突入した7人目の中継ぎ右腕ブッシュが1死一、二塁のピンチを背負い、マーティンを遊ゴロに仕留めた。まずは二塁で一塁走者がアウト。しかし、オドーアの一塁への送球がそれ、一塁手のモアランドが捕球できず。こぼしたボールを本塁に送球したが、ドナルドソンが好走塁で二塁から一気に決勝の生還を果たした。レンジャーズは二塁で併殺崩しの危険なタックルがあったとしてチャレンジを要求したが覆らず、敗退が決まった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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