上原浩治は快投も…Rソックス3連敗で敗退、主砲オルティスの現役生活に幕

8回を3者凡退で反撃呼ぶも…オルティス最後のシーズンに3年ぶり世界一ならず

 レッドソックスは10日(日本時間11日)、本拠地でのア・リーグ地区シリーズ第3戦でインディアンスに3-4で敗れ、3連敗で敗退が決まった。上原浩治投手は8回に登板して3者凡退に抑え、直後の反撃を呼び込むも、1点及ばずに敗戦。今季限りでの引退を表明している通算541本塁打の強打者、デビッド・オルティス内野手は好機で代走を送られて途中交代。最後の年に世界一に輝くことはできず、現役生活に幕を下ろした。

 先制したのはインディアンス。4回、ナキンが1死二、三塁からタイムリーを放ち、2点を奪取。レッドソックスはここで早々に先発バックホルツを諦めた。一方、レッドソックスは5回にベニンテンディのタイムリーで1点を返す。

 しかし、直後の6回、1死二塁で元レッドソックスのクリスプがレフトのグリーンモンスターを越える2ラン。3点差に引き離し、レッドソックス2番手のポメランツもマウンドから引きずり下ろした。

 その裏、レッドソックスは先頭ペドロイアのヒットなどで1死二、三塁と好機を作る。続くオルティスはセンターへ鋭いライナーを飛ばしたが、中堅デービスが前進してきてキャッチ。犠飛で1点を返したものの、追いつくことはできなかった。

 レッドソックスは2点ビハインドの8回にセットアッパーの上原を投入。先頭のナポリはフルカウントから内角への87マイル(約140キロ)の直球で見逃し三振に切ってとった。続くラミレスにはライト線への大飛球を打たれるも、ベッツが背走して好捕。最後はチゼンホールを87マイルの直球で遊ゴロに打ち取り、3者凡退に仕留めた。

 上原がリズムを作ったことで、打線はその裏に反撃する。2死一塁でオルティスが打席へ。ここでインディアンスがクローザーのアレンを投入したが、四球で一、二塁とチャンスが広がった。オルティスが一塁上でファンの応援を要求する中、続くラミレスがレフト前ヒット。ベッツが生還し、1点差に迫った。

 二塁まで進んだオルティスには、ここで代走ヘルナンデスが送られる。大歓声の中、ダグアウトへと戻った。続くボガーツは痛烈なライナーも、打球は二塁手の正面に。3アウトでチェンジとなった。

 9回は無得点に終わり、レッドソックスは3-4で敗戦。2013年以来の世界一はならず、地区シリーズで姿を消した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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