前田健太、PO初登板も4失点KOで責任を背負い込む 「チームに申し訳ない」

「勝たなければいけない試合でこういう投球になってすごく悔しい」

 レギュラーシーズンではルーキーイヤーながらチームでただ1人、先発ローテーションを守り抜き、32試合に先発。16勝を挙げて地区制覇の原動力となったが、疲労が蓄積していることは間違いないだろう。それでも、右腕は「体は大丈夫ですし、調子自体も悪くなかったので、ミスをしっかり打たれたのかなと思います」と言い訳はしなかった。

 メジャーのポストシーズンは、レギュラーシーズンとはガラリと雰囲気が変わる。独特の緊張感の中で勝って、リーグ優勝決定シリーズ進出へ王手をかけたかったところだが、敗戦で逆に窮地に追い込まれた。

「緊張感はいつもと変わりはなかったですけど、勝たなければいけない試合ですし、そういう試合でこういうピッチングになってしまってすごく悔しい。4点取られたというのは、チームには申し訳ない気持ちがあります」

 シーズンを通して先発陣を牽引してきた前田は、肩を落とした。王手をかけられたが、まだシリーズ敗退が決まったわけではない。11日(同12日)の試合で勝てば、“逆王手”をかけられる。チームの巻き返しに期待したいところだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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