広島、セで圧倒的な強さ見せつけ日本Sへ 緒方監督「準備は十分できた」

4勝1敗でDeNA下す、32年ぶり日本一へ「ただひとつ、カープの野球をやるだけ」

 広島は15日、CSファイナルステージ第4戦でDeNAに8-7で勝利し、25年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。14日の第3戦は0-3と完封負けを喫したものの、この日は初回にエルドレッドの3ランが飛び出すなど、6得点の猛攻。最後は1点差に迫られながら、逃げ切った。

 緒方監督は試合後、場内インタビューで「ファンの皆さま、クライマックスシリーズの突破おめでとうございまーす!」と“お決まり”のセリフで沸かせた。さらに「その瞬間をこの場で、このマツダスタジアムで迎えることができて最高に幸せです。本当に最後の最後まで痺れました。最後のマウンドで中崎がやってくれると信じていました。期待に応えてくれました」と9回に1点のリードを守った守護神を称えた。

「4試合ですか。調整期間も長く、勝ち上がってきたDeNAはシーズン中に何度も苦しめられた相手ですし、厳しい試合になると思っていました。一戦一戦、カープの試合ができて、勝つことができました」

 このようにCSファイナルを振り返った指揮官は「選手は、シーズン通して成長してくれました。また、このクライマックスシリーズの経験で力をつけてくれたと思います。十分に手応えを感じています」と話し、「ファンの大きな声援が力になりました。ありがとうございました」と感謝した。

 日本シリーズでは、日本ハム-ソフトバンクの勝者と激突する。最後までパ・リーグの優勝を争った2チームだけに、どちらが来ても手強い相手であることは確か。ただ、指揮官は「さらに厳しい戦いになると思います。ただひとつ、カープの野球をやるだけです。全力で頑張ります。日本シリーズへの準備は十分できたと思います。日本一目指して、チーム一丸となって頑張りたいと思います。ファンと一丸になって戦いましょう、応援よろしくお願いします」と自信をのぞかせた。

 32年ぶりの日本一まで、もう一歩。セ・リーグで「横綱相撲」を見せてきた広島が、パ・リーグ王者にも圧倒的な強さを見せつける。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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