前田健太、リーグ優勝決定S先発は日本人4人目の快挙 過去3投手の成績は…

広島・黒田は両リーグで計3試合に先発し、1勝2敗

 続く2008年は、日本人投手としてシーズン最多勝利となる18勝(3敗)をマーク。防御率も2.90という圧巻の成績で、レイズと戦ったリーグ優勝決定シリーズ第1戦のマウンドに上がった。シールズと投げ合った一戦では、4四球を与えながらも、7回を投げて4安打9奪三振で無失点。チームに貴重な勝利をもたらした。だが、中5日で臨んだ第5戦ではロンゴリアらに3被弾。チームはサヨナラ勝ちしたものの、4回を5安打2奪三振2四球5失点という成績だった。

 両リーグの優勝決定シリーズ登板を果たしているのが、今季は広島で25年ぶりの日本シリーズ進出を決めた黒田博樹だ。2008年から4年を過ごしたドジャース時代には2季出場。どちらも対戦相手はフィリーズだった。2008年には第3戦に先発し、6回を投げて5安打3奪三振1四球で2失点の内容で白星。この試合では、黒田がビクトリーノに対して投げた危険球をきっかけに、両軍が一触即発の状態になった。

 翌年2009年も同じく第3戦で先発。首痛で戦列を離れていたが、リーグ優勝決定シリーズで復帰。20日ぶりにマウンドに上がったが、初回からワースの2点弾など打ち込まれて4失点。結局、1回1/3を投げて6安打1奪三振6失点という内容に終わった。

 2012年にはフリーエージェントとして移籍したヤンキースでプレーオフ出場。タイガースと戦ったリーグ優勝決定シリーズでは、ペティートに次ぐ第2戦先発を拝命。8回1/3で105球を投げ、5安打2失点の快投で勝利に貢献した地区シリーズ先発から中3日でマウンドに上がった。アニバル・サンチェスと投手戦を繰り広げ、7回2/3で103球を投げて5安打11奪三振3失点と好投したが、打線の援護がなく敗れた。

 これまで日本人投手の通算成績は3勝4敗。ワールドシリーズ出場まで、あと一歩と迫った大舞台で、果たして前田はどんな投球を見せてくれるのか。期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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