「大谷&藤浪世代」がドラフトへ “先輩”のプライドのぞかせる42勝右腕

大学進学の大谷&藤浪世代がドラフトへ、注目される「大学BIG3」の行方

 今年もまたアマチュア野球選手たちにとっての運命の日がやってくる。10月20日に行われるプロ野球ドラフト会議。今年は例年になく豊作年とも言われている。

 中でも投手はドラフト1位候補がズラリと並ぶ。創価大・田中正義、桜美林大・佐々木千隼、明大・柳裕也「大学BIG3」の名前が紙面を賑わしている。高校からプロ入りし1年目から活躍する日本ハム・大谷翔平、阪神・藤浪晋太郎らにとっては同世代が同じ舞台に入ってくることになる。

 運命の1日を前に阪神・藤浪はライバルたちのプロ入りを歓迎した。甲子園で行われた秋季練習を終えた右腕は「やっとそんな年になったのかという感じです。年齢を感じるといったらあれですが、そんな感じですね。もちろん簡単にパッと入ってきた人に負けたくはないですけど」と“先輩”としてのプライドものぞかせた。

 それもそのはずだ。今季こそ7勝11敗、防御率3.25と不本意な数字に終わったが、プロ4年間で通算42勝32敗、防御率2.96の成績は十分過ぎる活躍といえる。高卒ルーキーから3年連続2桁勝利をマークし人気球団のエース格として活躍。侍ジャパンにも選出されるなど球界屈指の投手に成長した。

 大谷、藤浪以外にも広島・鈴木、ロッテ・田村らが今後のプロ野球界を背負っていくことになるだろう。大学でしのぎを削ってきた大谷・藤浪世代が何名プロから指名を受けるのか注目したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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