ダルビッシュ、契約延長で6年総額209億円に迫る可能性? レ軍記者が分析

「彼が海を渡ってきた理由は、MLBでベストな投手になるため」

 グラント記者は、レンジャーズが莫大な額を出せる理由として「もし新球場建設に関しての投票が可決されれば、レンジャーズは5億ドル(約521億円)の収入を見込んでおり、チーム価値も向上するとしている」と説明している。また、「もしFAとなれば、彼と契約するのは難しいと思う。市場は極端に高騰すると思うが、今ならば先手を打って契約をまとめることもできるはずだ」とも指摘。今オフから来季にかけて契約延長交渉がまとまらず、ダルビッシュが来季終了後にFAとなれば、年俸総額はさらに上る可能性があるというのだ。

 もちろん、残留交渉で鍵となるのは金額だけではない。生活面や“チーム愛”なども大きなポイントとなるはずだ。ただ、「彼はここが好きなのか、それとも出ていきたいのだろうか?」と質問を受けたグラント氏は「彼はここが好きなのだと思う。ただし、その一方で彼はビジネスマンでもある。彼は日本からアメリカへやってきた。海を渡ってきた理由は、MLBでベストな投手になるためだ。私が思うにMLBでベストな投手でいられるならば、レンジャーズでプレーをしようが、(例えば)マリナーズでプレーをしようが、彼は気にかけないと思う」とも指摘した。

 現時点でも高い評価を受けるダルビッシュだが、もし来季サイ・ヤング賞に絡むような成績を残せば、オフに大争奪戦に発展することは確実。レンジャーズとしては、その前に契約延長を決めたいところだろう。日本人右腕の去就に大きな注目が集まっている。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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