テレビ出演はステータスの象徴? 日米で見られるアスリートの露出の違い

ソーシャルメディアを使っての露出の効果は…

 メジャーリーガーのテレビ出演は少ないかもしれないが、地元の他スポーツの試合に姿を現すのは、1つの露出の形でもある。米国では野球のない時期はバスケットボールやアメリカンフットボールのシーズンの真っ只中である。他競技の試合に顔を出すことで、地元愛などのイメージアップにもつながる。これを意図して行う選手は少ないだろうが、実際オフ期間中も所属している球団のホームタウンにいるとファンが知れば自然とうれしくなるものだ。

 テレビ出演をしなくても、また、オフを本拠地で過ごしていなくても選手は個々のブランディングが可能な時代となった。さまざまなソーシャルメディアが存在するため、それらを活用することでファンとの距離も近くなった。パ・リーグ各球団もシーズン中だけでなく、オフもソーシャルメディアを使って選手の様子などを伝えている。だが主に個人が使う場合、活用方法を誤れば思わぬトラブルにも繋がる可能性もあるため、オフの間も注意して発信していく必要があるだろう。せっかく自らの言葉で発信しているにも関わらず、それが違った形で“出演”してしまっては、元も子もない。

 オフの活動はさまざまであり、番組出演もそれぞれの意図やキャラクターに沿ったものであれば良い効果を生むだろう。選手たちにとってこれからの番組出演が1つのステータスの象徴となるような良い形での露出として増えていくことを願う。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」新川諒●文

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