【U-23W杯】打線爆発の日本2連勝! チャイニーズ・タイペイに15-3で7回コールド勝利

先発・安楽は6回3失点も8奪三振「もっとピシャッと抑えたかった」

 先発を務めたのは、エースナンバー「18」を背負う安楽(楽天)。初回から最速146キロの力強い速球で押すピッチングで、先頭から4奪三振を含む6者連続凡退という上々のスタートを切った。だが、味方の2回攻撃が長引いた影響か、3回に調子が狂い、1死からセンターにソロ被弾。直後に「もったいなかった」と振り返る四球と右前打で走者をため、2死一、二塁から2連打され、合計3失点を喫した。

 3回を投げ終えた安楽は、バッテリーを組んだ柿沼のアドバイスを受けながらフォームを微調整。「投げ終わりが三塁側に流れてしまう、いつもの悪いクセが出ていた。肘も下がっていたので、しっかり上げてワンバンでもいいので、腕を叩きつけるように投げていこう」と意識した4回以降は再び立ち直り、打者10人を相手に二塁打を1本許したのみと相手打線を圧倒した。6回を投げて5安打1四球8奪三振で3失点(自責3)。「もっとピシャッと抑えたかった」と満足することはなかったが、チームを勝利に導くには十分の内容だった。

 7回のマウンドに上がったのは、2番手・永谷(JR東日本)。宿泊ホテルで同部屋の安樂から継投すると、1死から味方失策で走者を背負うが、堂々たるマウンド捌きで後続を2者連続三振。1イニングを投げて3奪三振と満点の代表デビュー戦をし、「正直あんないいピッチングをすると思わなかった。いい刺激になりました」と、U-23代表のエースをうならせた。

 大会規定により7回で10点差以上がついていたため、日本は見事コールド勝利。オープニングラウンド全勝突破に向けて大きく弾みをつけた。斎藤監督は「今日はみんなが集中してやってくれたおかげ」と勝利に満面の笑み。30日(同31日)の第3戦アルゼンチン戦は、右腕・青山を先発に3連勝を狙う。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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