フィールディング・バイブル賞発表 田中将大は受賞ならずも投票で4位入り

統計学を重視し“守備職人“を選出、投手はカイケルが受賞、前田は8位

 その年に卓越した守備を見せた選手を選出する「フィールディング・バイブル・アワード」の今季受賞者が10月31日(日本時間1日)に発表された。投手部門はダラス・カイケル投手(アストロズ)が選出され、田中将大投手(ヤンキース)は投票で4位、前田健太投手(ドジャース)は8位に入った。

 ゴールドグラブ賞とは異なり、「フィールディング・バイブル・アワード」は野球統計の大家であるビル・ジェームズ氏をはじめとした、セイバーメトリクスの専門家達が守備面での指標や数値を基に投票し、選出する。統計学を重視し、より公平な視点から玄人好みの守備職人が選出されることで知られ、両リーグで各ポジション1人だけ受賞できる。

 田中は名手カイケルに次ぐリーグ2位の評価を得たが、受賞はならず。投票者は12人で、田中に1位票を投じたのは1人だった。各リーグ1人ずつが受賞できるゴールドグラブ賞(11月8日発表)では、田中は3人の最終候補にも入らなかった。

 2016年の「フィールディング・バイブル・アワード」受賞者と獲得ポイント数は以下の通り。

◯一塁手
アンソニー・リゾ(カブス)113P

◯二塁手
ダスティン・ペドロイア(レッドソックス)114P

◯三塁手
ノーラン・アレナド(ロッキーズ)119P

◯遊撃手
アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)106P

◯左翼手
スターリング・マルテ(パイレーツ)119P

◯中堅手
ケビン・ピラー(ブルージェイズ)109P

◯右翼手
ムーキー・ベッツ(レッドソックス)116P

◯捕手
バスター・ポージー(ジャイアンツ)120P

◯投手
ダラス・カイケル(アストロズ)103P
※田中将大は82P、前田健太は29P

◯複数ポジション
ハビアー・バエス(カブス)105P

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY