岐路に直面する選手たち、それぞれの決断 過去5年のFA宣言に見る明暗

ここまで糸井、岸、森福らがFA権行使を表明

 日本プロ野球も日本シリーズが終わり、ストーブリーグが本格化してきた。今月1日にオリックスの糸井嘉男外野手が国内フリーエージェント(FA)権を行使する意向を球団に伝えた。2日には海外FA権を保持する西武の岸孝之投手が権利の行使を表明。他球団の評価を聞く意向を示した。また、4日にはソフトバンクの森福允彦投手も国内FA権の行使を表明。ヤフオクドーム内の球団事務所を訪れ、FA権の申請書類を提出した。

 一方、同じく海外FA権を保持していた嶋基宏捕手は権利を行使せずに楽天への残留を表明。「『生涯楽天』でいきたいなと今のところは考えています」と球団への愛着を口にした。また中日の大島洋平外野手も国内FA権を行使せずに残留を宣言。日本ハムの矢野謙次外野手も球団と話し合いを持ち、FA宣言せずに残留することを選択した。さらに5日は中日の平田良介外野手がFA権を行使せずに残留することを表明している。今後も陽岱鋼外野手(日本ハム)、山口俊投手(DeNA)ら権利の行使が注目されている選手が控えおり、権利を行使できる期間(日本シリーズ終了後から土日除く7日間)はファンからも大きな関心が寄せられている。

 FA権を取得するタイミングで自身の価値を再確認しようとする者、新天地への移籍を模索する者、所属球団への忠誠を誓う者など、その選択は様々。他球団にとっては貴重な戦力を獲得するチャンスでもある。来季の去就が定まっていない選手たちは今後どのような決断を下していくのか。それぞれの動向に注目が集まる中、ここでは過去5年でFAを宣言した選手たちのその後を振り返ってみたい。

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