西武は9人戦力外 画面から消える投手、FAからテスト入団の36歳も1年で…
3年連続Bクラスに沈んだ西武、“ブルペンリーダー”は引退決断
今季は年間通じてBクラスでの戦いに終始し、4位でシーズンを終えた西武。公式戦全日程終了後、外国人を含む9選手を戦力外とした。2年連続Bクラスの屈辱から、最低でもCS出場が至上命題とされた今季だったが、序盤から躓き、一時は最下位にまで転落したほど苦しいシーズンとなった。田邊徳雄監督の辞任を受け、来季は、辻発彦新監督の下、4年ぶりのAクラス入りへ向け再建を図る。
今季最終戦前日には、投手陣を牽引してきたブルペンリーダーが引退を発表。10月に入り、1軍で結果を残しきれなかった投手、テスト入団のベテラン野手らに戦力外が通達されたのち、すでに帰国の途についていた外国人投手3人にも契約解除が正式に告げられた。
引退、戦力外となった選手の現役時代の実績は以下の通り。
○岡本篤志(引退)
入団13年目。通算265試合登板。11勝11敗10セーブ58ホールド、防御率4.34。
2008年に負った股関節骨折の影響もあり、1軍に定着したのはプロ入り7年目の10年だった。以降は、中継ぎの中心として活躍。一時は抑え、セットアッパーを務めたほか、当時の監督・渡辺久信シニアダイレクターから“ブルペンリーダー”に任命されるなど、首脳陣の信頼を得たが、次第に打ち込まれるように。今季、1軍での投球で限界を感じ、引退を決意した。チームの最終戦だった9月28日vs日ハム戦、7回裏に『打者1人限定』で最後のマウンドへ。大野奨太選手から空振り三振を奪い、13年間の現役生活に幕を下ろした。
○星孝典(戦力外 → 引退)
プロ12年目。通算138試合出場。打率1割9分1厘、0本塁打、3打点、2盗塁。2015、16年は1軍での出場機会なし。
巨人から2011年5月に西武に移籍し、出場機会を増やした。だが、正捕手を奪うには至らず、徐々に2軍での生活が増えた。2015年、右手首を手術し、一時は実戦復帰したものの、今季5月に同部位を再手術。ついに戦力外を告げられると、悔いは残しつつも、現役を退くことを決めた。戦力外、引退発表と同時に、来季からは2軍育成コーチ就任も発表された。今季までチームメイトとして戦っていただけに、現役選手に最も近い立場としての若手育成に期待がかかる。