3年目で10勝 さらなる飛躍へ阪神・岩貞が習得間近の新たな武器とは

投球の幅広げる新たな武器

 阪神・岩貞祐太投手が10日、今シーズン後初の実戦登板を果たした。高知県安芸・秋季キャンプで行われた紅白戦で紅組の先発としてマウンドに上がり2回1安打無失点。今キャンプから取り組んでいるスローカーブも試投するなど充実した内容だった。

 無死一塁から始まる特別ルールだったが、プロ3年目の今季10勝を挙げた岩貞は冷静だった。初回の先頭・上本に中前打を浴び無死一、二塁のピンチを背負ったが、北條を捕邪飛、高山を三振に打ち取る。続く中谷に四球を与え2死満塁とするが陽川を見逃し三振で無失点。2回は緒方、森越、坂本を三者凡退に切って取り完璧な内容で初実戦を終えた。

 初回、高山の2球目に110キロ台のカーブを投じた左腕は「少しスピードが出すぎましたけど。緩急を使えれば投球の幅も広がるし、真っすぐも生きてくる」と口にした。

 今シーズンは140キロ台後半のキレのある直球を軸にスライダー、フォークで三振を量産。まだ完璧にマスターしたとは言えないが、ここに100キロ台のカーブが加われば他球団にとってはやっかいな存在になるはずだ。「相手に意識させることができれば自分にも余裕が出てくる」。背番号17は新たな武器を習得し、実りの秋を迎える。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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