V奪還目指すSBに新たな外野手候補 世界大会MVPの22歳は柳田に続く存在に?

今季は1軍デビューお預けも2軍戦で躍進、柳田に続く存在に?

 プロ1年目の13年は3軍戦での出場がほとんど。14年、15年もウエスタン・リーグで目立った成績を残せていなかったが、4年目の今季、その素質が花開き始めた。ウエスタン・リーグで自身初となる規定打席に到達。319打数94安打の打率.295、7本塁打44打点をマークした。

 9月8日のオリックス戦(京セラD)で1軍初昇格を果たすも、10日には登録を抹消。9月24日の西武戦(西武プリンスD)で再び出場選手登録されたが、またしても、わずか2日で登録抹消となった。その間、出場機会はなし。1軍公式戦でのデビューは来季に持ち越しとなった。

 真砂の武器は何と言っても、その身体能力の高さだ。身長185センチ、80キロの体格を誇り、50メートル走6秒1、遠投は100メートルを軽く超えるという。右打ちと左打ちの違いこそあれ、球団内では、昨季トリプルスリーを達成した柳田悠岐クラスのスケールとも言われている。その素質の片鱗を見せたのが、先のU-23ワールドカップだった。

 ソフトバンクにとっても、若い外野手の台頭を期待せずにはいられない。レギュラー当確は柳田、中村晃の2人。長谷川勇也は足首の状態の不安があり、シーズンを通して守備に就くことは厳しい状況にある。残る外野は1枠。交流戦MVPの城所龍磨と吉村裕基のベテラン2人、今季1軍に定着した福田秀平、来季4年目を迎える上林誠知と、その真砂が競争の軸になる。

 国際舞台で見せた活躍を、更なる成長の糧と出来るか。9日に帰国した真砂は、ともに世界一の座をつかみ取った笠原大芽とともに、そのまま秋季キャンプ地の宮崎入り。休む間もなく、厳しい練習に汗を流すことになる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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