侍ジャパン、大野が延長10回サヨナラ打! 大谷は特大ソロ&二塁打の大暴れ

前日のメキシコ戦に続き、強化試合2連勝

 野球日本代表「侍ジャパン」は12日、オランダ代表との強化試合(東京ドーム)を行い、9-8でサヨナラ勝ちを収めた。無死一、二塁からのタイブレーク制で行われた延長戦で、10回裏に大野(日本ハム)がサヨナラ打を放った。

 初回に1点を先制した日本だったが、先発の石川(ロッテ)が2回に死球と右前打で無死一、三塁のピンチを招くと、6番・リカルドの放った高いバウンドの打球を三塁・松田(ソフトバンク)が二塁へ送球するもセーフ。三塁走者が同点ホームを踏んだ後、犠打などで2死二、三塁とされたところで、9番・ウルバヌスの中前2点適時打で勝ち越された。

 5回からは2番手として藤浪(阪神)が登場。先頭打者を遊撃・坂本(巨人)の送球エラーで出塁させると、続く4番・サムスに特大2点弾を左中間席に叩き込まれ、4点リードを許した。

 だが、直後の攻撃で侍ジャパン打線が目覚めた。「6番・DH」で先発した大谷(日本ハム)がソロ弾を右中間スタンド上段へ突き刺し、反撃の口火を切ると、2死一塁から1番・秋山(西武)が右前打、続く菊池(広島)が四球で2死満塁の絶好機を作った。

 ここで打席に立った3番・坂本が走者一掃の左翼線二塁打を放って同点。さらに中田(日本ハム)の中前打で二塁走者の坂本が逆転ホームを踏むと、続く筒香(DeNA)の左中間二塁打で代走・鈴木(広島)が一気に一塁から生還。この回一挙6得点で2点勝ち越しに成功した。

 6回のマウンドに上がった藤浪はリズムを取り戻し、150キロを超える速球をフォークを武器にオランダ打線に得点を許さず。7回も無失点に抑えてリードを死守。8回からは3番手・山﨑(DeNA)がマウンドに上がって3者凡退に仕留めた。

 しかし9回にマウンドに上がった大瀬良(広島)が誤算だった。2本のヒットで1死一、二塁とされると3番・デカスターに2点二塁打を浴びて同点。さらにサムスにもレフトへタイムリー二塁打を浴びて逆転を許した。

 それでもその裏、日本は2死一、二塁から鈴木が二ゴロも相手のエラーで同点に追いつき、タイブレーク制の延長戦へと持ち込んだ。

 無死一、二塁から始まる延長戦では10回表を岡田(中日)が無失点で抑えると、その裏、1死満塁から大野がサヨナラ打を放った。この日は大谷がソロ本塁打と二塁打を放つ活躍。また、1番に起用された秋山も2安打を放った。侍ジャパンはこれで強化試合3試合を終え、2勝1敗とした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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