予想以上? 期待外れ? V逸ホークスの今季助っ人の働きぶりを検証する

飛躍を果たせなかったバリオス、バンデンハークもシーズン途中に失速

 スアレスと対照的だったのが、先に名前の挙げたバリオスだろう。開幕を1軍で迎えながら、4月2日の日本ハム戦(東京D)、同5、7日のロッテ戦(ヤフオクD)と3試合連続で2失点を喫し、同8日に登録抹消。6月15日に再昇格するも、同27日のロッテ戦(東京D)で3失点を喫して降格。8月3日に再々昇格を果たしたが、10日のオリックス戦(京セラD)、14日のロッテ戦(QVC)と2戦連続で失点し、3度目の登録抹消となった。

 昨季は藤川球児の持つ17試合連続ホールドの日本記録に並ぶ活躍を見せたが、今季は11試合に投げて、2敗3ホールド。防御率7.82と結果を残せず、採点すれば、30点。今オフに戦力外となり、ウェーバー公示された。

 故障に泣かされたのが、オランダ人右腕のリック・バンデンハーク投手だ。昨季途中からローテに加わり、15試合で9勝0敗と日本一に貢献した右腕。今季は開幕からローテ入り。順調に白星を重ね、5月10日のロッテ戦(ヤフオクD)で5勝目を挙げて、入団から無傷の14連勝をマーク。初登板からの連勝記録、そして外国人連勝記録の2つのプロ野球記録を樹立した。

 歯車が狂いだしたのは5月17日の日本ハム戦(北九州)。5回7失点と大乱調で、来日初黒星を喫して連勝が止まると、5回8安打2失点だった5月31日の中日戦(ヤフオクD)後に全身の疲労感などを訴えて、登録を抹消された。

 短期間で復帰出来ると見られていたが、首痛や股関節の痛みもあって、結局、離脱期間は3か月半にも及んだ。6回6安打2失点で勝利投手となった9月18日のオリックス戦(ヤフオクD)で復帰したが、その後の2度の登板は連敗。13試合で7勝3敗、防御率3.84。2桁勝利を計算出来る投手だっただけに、採点は50点ほどか。

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