大谷翔平の才能にMLBスカウトも虜!? 「まるでハリウッド。目が離せない」

メジャー球団との交渉で二刀流容認が条件になる可能性も?

 さらに、同記者は大谷が花巻東高時代にいったんはプロ野球を経ないでのメジャー行きを表明したことにも言及。「彼は直接の米国挑戦を公言し、ヤンキースとレッドソックスは信じられないほどのスカウト活動を行っていた。多くのNPB球団がドラフト指名をためらうなか、大谷はなぜ日本ハム入団を決めたのか。それは日本ハムが二刀流の道を提示したからだ。彼は19歳からローテーションを守っている、ドワイト・グッデンみたいにね」。グッデンは1984年にメッツで19歳でメジャーデビューし、17勝9敗、リーグトップの276奪三振をマーク。そして、2年目の85年には24勝4敗で最多勝に輝き、268Kで2年連続奪三振王のタイトルも獲得した。

 オフに入ってから多くの米メディアが特集を組むなど、早くもメジャーで話題の中心となっている大谷。ただ、必ずと言っていいほど議論になるのは、渡米後も二刀流を継続できるのかという点だ。「MLBネットワーク」でも、マリナーズなどで二塁手として活躍した解説者のハロルド・レイノルズ氏が「二刀流は可能なのだろうか。アメリカでもそうなるのだろうか」と疑問を投げかけている。

 これに対してシャーマン記者は、大谷がメジャー挑戦を決めた際には、二刀流容認を条件にする可能性があるとの見方を示す。「思うに、彼は交渉時に優位な位置に立つと思う。『もし僕にこれをさせてくれないのならば、違う球団を探します』とね」。さらに、譲渡金の上限が2000万ドル(約21億3000万円)となっている現行のポスティングシステムが、来オフに期限が切れて見直しとなることで、「日本ハムが(大谷の)渡米を遅らせる要因となる」との見方も示している。

 また、日本人投手にこれまでつきまとってきたのがケガのリスクだ。近年では、田中将大投手(ヤンキース)が1年目(2014年)の途中に右肘靭帯部分断裂で長期離脱し、ダルビッシュ有投手は昨季開幕前に右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けて約1年間の離脱を余儀なくされた。メジャーでは、先発投手が中4日と日本に比べて過酷な日程でマウンドに上がるが、日本時代の「投げすぎ」が負傷の要因となっているとする声は根強い。ただ、シャーマン記者は大谷については「プラスと言える点もある」と主張する。

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