WBCでは「打者・大谷」をどう起用? 小久保監督は“悲鳴”「悩みしかない」

悩ましい小久保監督、「WBCの日程はもう決まっているので」

 ただ、これだけ打者として存在感を見せられると、大谷のいない侍打線を想像することが難しくなってくる。小久保監督も11日のメキシコ戦後、大谷について「これまでは(日本代表では)ずっと投手での起用で、初めて野手で起用してるのですが、打線の中に入るとオーダーの景色が違うなと感じました」と話していた。

 そして、12日の試合後には「大谷選手の起用法についてまた悩ましくなりましたか?」と質問を受けた指揮官。「その通りですね……」と本音をこぼしてから「(WBCの)日程はもう決まっているので、一番負担のかからない中でどう起用できるのか、このオフにしっかり考えたいと思います」と続けた。さらに、驚愕の“天井打”を放った13日には「全く嬉しくない。悩みしかない」とより深刻な“悲鳴”を上げた。

 球界の至宝に無理をさせ、ケガをさせるようなことは、もちろんあってはならない。ただ、勝利のためには、投打どちらでも最大限に力を発揮してもらいたい。小久保監督の言葉からは、そんな思いがにじみ出ている。

 世界一奪回へ、二刀流右腕の起用法が鍵となることは間違いない。球界の常識を覆し続ける大谷の存在感は、日本代表でも限りなく大きくなってきている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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