大谷翔平、打者で躍動も…米国で「MLBでは投手専念」の声が根強い理由は?

メジャーでは少ない日本打者の成功例

 さらに、メジャーでの二刀流について、大谷自身がMLB公式サイトに「自分ではコントロールできない」と語ったコメントを紹介する一方で、日本人打者の成功例の少なさを指摘。「日本はイチロー・スズキとヒデキ・マツイの全盛期以外にメジャーでインパクトを残した打者はいない」とし、「だからこそ、大谷はピッチングに専念したほうがいいと考える人もいるのだ」と厳しく分析する。

 今季メジャー30人目の通算3000安打を達成したマーリンズのイチロー外野手と2009年にヤンキース世界一に貢献してワールドシリーズMVPに輝いた松井秀喜氏以外に、日本人打者はメジャーで目覚ましい活躍ができていないと指摘。同紙の地元シカゴを本拠地とするカブスに在籍した福留孝介外野手の例なども挙げつつ、「投手専念論」の根強さを強調している。

 その一方で、指名打者制度を導入しているア・リーグの球団が大谷を「指名打者&投手」として獲得するかは「興味深い」とも言及している。大谷は二刀流としてメジャーに挑戦できるのか。日本人打者の歴史を踏まえて投手専念となるのか。メジャー挑戦が決まる前から、アメリカでは様々な議論が飛び交っている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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