米メディアが田中将大への“過小評価”を痛烈批判「おかしいじゃないか」

ヤンキースファンは「タナカを責める新たな理由を探した」!?

 夏場には米メディアの間でもサイ・ヤング賞候補に挙げられた右腕について、今回の特集では「タナカはヤンキース、そして野球ファン両方に見過ごされている。おかしいじゃないか。でも、これが真実だ」と指摘。「ヤンキースファンがタナカを嫌っているわけではない。ただ、彼が渡米して以来、ファンは彼の実績を正当に評価してこなかった。それは恥ずべきことだ。彼の投球を楽しむ代わりに、彼らはタナカを責める新たな理由を探したのだった」と常に批判の目にさらされてきた様子をレポートした。

 そんな田中について記事では高評価に値する要因について言及しつつ、「タナカはヤンキース最高の先発投手であるだけでなく、2016年の野球界で最も頼りがいのある先発だった。シーズンを通じて安定した投球を見せた」と称賛。登板数、投球回数、奪三振(165)、被ゴロ率(48.2)ともにキャリア最多を記録したことを特筆している。また被本塁打が2年目よりも減少したことも成功した要因の一つとしている。

 さらに後半戦の奮闘やスプリットの有効性などにも言及し、「タナカはメジャーで3シーズンを経験した。彼はニューヨーク・ヤンキースで最も重要な投手である。2017年、ヤンキースファン、そして野球界は、渡米以降の彼の実績を正しく評価するだろう」との文で締めくくっている。

 チームは最終的にプレーオフには届かなかったが、田中がいなければ、その争いに加わり続けることも難しかったに違いない。右肘の不安を払拭し、エースとしての信頼を取り戻した28歳。米メディアが予想するように来季はさらに評価を高めることができるか。4年目の飛躍が期待される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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