サイ・ヤング賞はNLシャーザー2度目、ALポーセロ初受賞、田中は7位タイ

シャーザーの両リーグ受賞は史上6人目の快挙

 大リーグのサイ・ヤング賞が16日(日本時間17日)に発表され、ナ・リーグは今季最多20勝(7敗)を挙げたマックス・シャーザー(ナショナルズ)が自身2度目の受賞をした。ア・リーグは最多22勝(4敗)を飾ったリック・ポーセロ(レッドソックス)が初受賞した。

 シャーザーは、タイガース時代の2013年にも同賞を受賞。今回は両リーグにわたり2度目の受賞となる。両リーグでの受賞はゲイロード・ペリー、ペドロ・マルチネス、ランディ・ジョンソン、ロジャー・クレメンス、ロイ・ハラデーに次ぐ史上6人目の快挙。ナショナルズにFA移籍して2年目だった今季、シャーザーは34試合に登板し、20勝7敗、防御率2.96という圧倒的な数字を残した。1イニングあたりの与四球数+安打数を示すWHIPは0.97で、被打率はわずか.199、さらに284奪三振をマーク。シャーザーには30人中25人が1位投票し、合計192ポイントを獲得。2位ジョン・レスター(カブス・102ポイント)、3位カイル・ヘンドリックス(カブス・85ポイント)を引き離して、堂々の受賞となった。

 シャーザーと同じく、タイガースからFAとなった2014年オフにレッドソックスに移籍したポーセロは、昨季こそ9勝15敗と失意のシーズンを送ったが、今季は33試合に登板し、22勝4敗という圧倒的勝率を誇った。投球回は223回に達し、防御率は3.15。3試合に完投するなどスタミナの強さを見せつけた。ポーセロには30人中8人が1位投票し、18人が2位投票するなど、合計137ポイントを獲得。2位だったジャスティン・バーランダー(タイガース)には30人中14人が1位投票するも、2位投票が2人と少なく、合計132ポイント。わずか5ポイントという僅差で元同僚のポーセロが受賞した。

 なお、田中将大(ヤンキース)は4位投票が1人、5位投票が4人の合計6ポイントで、アーロン・サンチェス(ブルージェイズ)と同ポイントで7位タイだった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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