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FAはステータスの象徴 日米で異なるFA制度への理解

世界一貢献の右腕ハメル、カブスは来季契約オプションを行使せずにFA

 そんなシビアな印象がある米国のシステムだが、必ずしも球団が“自分勝手”に選手を保有するばかりではない。カブスが108年ぶりの優勝を果たし、大盛り上がりを見せているシカゴの街。だがチーム編成にとってはすでに来季に向けた戦いが始まっており、カブスは貴重な戦力だったベテラン先発投手ジェイソン・ハメルに対して、来季チームが持つ契約オプションを行使しないことを発表した。1年間ローテーションを守った先発投手への1年1200万ドル(約13億900万円)の契約オプションは、現在の市場を考えると、そう高いものではないはずだった。それでも、カブスはハメル投手の契約を行使しなかった。

 レギュラーシーズン15勝10敗、防御率3.83をマークしたが、9月の4先発登板では防御率8.71と振るわず、プレーオフの登録枠からも外れることになった。私がカブスで仕事をさせていただいた2014年もハメルは所属しており、とてもナイスガイで淡々とやるべきことをこなしていた印象があった。その年、チーム事情もあり、シーズン途中にトレードで放出されるが、翌年FAとなって再びこのカブスに戻ってきたのだ。今シーズンは優勝を果たしたチームの貴重な先発投手の1人として貢献し、33歳の今オフにFAを迎えることとなった。

 先発ローテの5番手であったハメル投手は、カブスに残留したとしても2017年シーズンの立ち位置はおそらく複雑なものとなっていただろう。チームとしては若手や他の投手も試していきたいが、計算できるベテランのハメル投手も残しておきたいというのが本音だったはずだ。もし2017年序盤にハメル投手が苦しめば、チームにとって難しい決断に迫られていたかもしれない。それでも“お買い得”なチームオプションがあれば、残しておこうと考えるのが普通だ。

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