岸が楽天入団会見 星野副会長の「迷ったら前に進め」の言葉も後押しに
星野副会長の言葉も決め手に、「その言葉で前に進めた」
また、同席した星野副会長は「長い間、西武のエースとして頑張ってきた。私にはわからない悩みがあったのではないか。電話を含め、悩んでいることを想像しながら1つ、1つ、もつれてはいないが、それを解くような粘り強さが私にもあったんだな、と」と交渉の過程を振り返り、「最終的には、生まれ故郷の仙台でみなさんに快刀乱麻を見せたいと。私としては、もう一度、この球場で日本シリーズを、岸、梨田監督を胴上げというニュースを作りたい。そのためには彼が必要だと。殺し文句はないが、『迷ったら前に出たらどうだ』と私がモットーとしている言葉を何度も、何度も(伝えた)。今日という日を迎えて、監督ではないけれど、嬉しく思っています」と続けた。
同副会長から受けた熱い言葉に、「迷ったら前に進めと聞いた時にそうだなと思いました。その言葉で前に進めたかなと思います」と岸。来年の目標について聞かれると、「常にキャリアハイ(自己最多は09年と14年の13勝)を目指して、15勝はしたいと毎年、思っている」と語り、日本一奪還についても「もちろん、それをしないと地元に帰ってきた意味がないと思うので、そういう期待に応えられるように精一杯、やりたいと思います」と力を込めた。
西武でプレーした通算10年で226試合に登板、103勝65敗1セーブ、防御率3.05の成績を収めた右腕は新天地でどんな活躍を見せてくれるのか。多くのファンが大きな期待を寄せている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count