2年連続CS進出のロッテは「つなぎの4番」引退 実弾所持助っ人は1年で退団

ナバーロは開幕前に銃刀法違反で逮捕され出遅れる

◯大松尚逸外野手(戦力外)
プロ12年目。通算811試合出場。打率2割4分9厘、81本塁打、351打点。

 大学時代からスラッガーとして名を馳せ、04年ドラフトで入団。入団当初は同期である竹原直隆(ロッテ→オリックス→西武戦力外)と共に、左右の和製大砲として期待されていた。08年には134試合で24本塁打(満塁ホームラン3本)、91打点を記録。好不調の波は否めないが、非凡な長打力でロッテ打線には貴重な左の大砲として活躍した。11年以降は打撃不振などで出場機会が激減。今季は5月に右アキレス腱を断裂し1軍出場は叶わなかった。現役続行への意欲を示しており、再起となるかその動向に注目が集まる。

◯イ・デウン投手(退団)
入団2年目。通算40試合登板。9勝9敗5ホールド、防御率3.97。

 高校卒業後にカブスと契約を結びプロ生活をスタートさせ、14年オフにロッテに加入の韓国人右腕。涌井、石川、唐川といった右の技巧派が多いロッテ先発投手陣では異色となるパワーピッチャーであり、15年は先発・中継ぎとして9勝(9敗)を記録した。その一方で、リーグ最多63四球と脆さを露呈すると、16年はわずか3登板。韓国代表として昨年11月のプレミア12で見せたポテンシャルの高さを、ロッテでは発揮しきれなかった。今シーズン終了後に兵役のため帰国し、そのまま退団。

◯ヤマイコ・ナバーロ内野手(退団)
入団1年目。通算82試合出場。打率2割1分7厘、10本塁打、44打点。

 15年に韓国球界で48本塁打を放ち、デスパイネとの強力タッグを期待されてロッテに加入。オープン戦初打席ではいきなり本塁打デビューを飾り大いに期待を抱かせたが、その後状況は一変。キャンプ中に拳銃の実弾所持が発覚し、銃刀法違反容疑で逮捕となると、球団から4週間の出場停止処分を受けたため、2軍戦での復帰は4月半ばまでずれ込んだ。1軍合流後はそのパワーの片鱗や勝負強さを見せつける場面もあったが、守備での怠慢などムラのあるプレーぶりが目立ち、1年限りで退団。デスパイネが好調なシーズンを送っていただけに、悔やまれる結果となった。

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