今季NPB新人王は誰の手に? セは阪神・高山が1歩リード、パは混戦か

10勝2敗の日本ハム・高梨、プロ1年目で遊撃定着の楽天・茂木

 パ・リーグでは、日本ハム・高梨裕稔投手、楽天のドラフト3位・茂木栄五郎内野手の争いか。今季1軍定着した高梨はシーズン序盤は中継ぎスタートとなったが、6月上旬から先発ローテーション入り。先発転向後は負けなしの8連勝を記録するなど自身初の2桁となる10勝(2敗)を挙げた。防御率2.38も堂々の数字で、チームは4年ぶりリーグ制覇&10年ぶり日本一に輝いた。

 茂木も負けていない。早大からドラフト3位で楽天入り。「6番・遊撃」で開幕スタメンを奪取し、5月下旬から「3番・遊撃」に定着した。6月下旬に右手を負傷して戦列を離れたが、8月から1軍再昇格。8月25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)では、新人としては1998年の坪井智哉(阪神)以来となるランニング本塁打を記録。最終的には規定打席にも到達し、117試合出場し、打率.278、7本塁打、40打点をマークした。オリックスの昨年ドラフト1位・吉田正尚外野手は8月から3番に定着し、63試合出場、打率.290、10本塁打、34打点を記録したが、野手ではシーズンを通して活躍した茂木の成績が抜けている。

 2桁勝利を挙げて日本一に貢献した高梨は新人王へ申し分のない成績を残しているが、今季がプロ3年目。投票権のあるプロ野球担当記者がどう判断するかが大きく物を言いそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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