パ新人王は10勝の日ハム高梨 高卒以外で入団3年目以降の受賞は初「驚き」

楽天茂木との接戦制す、「何年か結果を残して一流選手と言われる世界」

 2016年度のプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016」が28日、都内のホテルで行われ、日本ハムの高梨裕稔投手がパ・リーグ新人王を受賞した。

 高梨は投票総数255票のうち131票を獲得。投票の内訳は楽天・茂木栄五郎内野手は116票、オリックス・吉田正尚外野手は3票、西武・多和田真三郎投手は2票、ソフトバンクのスアレス投手は1票、該当者なしが1票だった。

 日本ハムでは昨年の有原航平投手に続き、2年連続13人目の最優秀新人。パ・リーグで新人選手以外の受賞は10年の榊原諒投手以来5年ぶり13人目、3年目以上の受賞は02年正田樹投手以来14年ぶり5人目、高卒から新入団した選手以外の3年目以上の受賞は初めてだ。

 高梨はシーズン序盤は中継ぎスタートとなったが、6月上旬から先発ローテーション入り。先発転向後は負けなしの8連勝を記録するなど自身初の2桁となる10勝(2敗)を挙げた。防御率2.38も堂々の数字でチームは4年ぶりリーグ制覇&10年ぶり日本一に輝いた。

 新人王受賞会見で、高梨は「素直にうれしいですが、大卒3年目で取れると思ってなかった。驚きはあります。監督、トレーナー、自分の野球人生で出会った人すべてに感謝したいです」と笑顔。4年目の来季へ向けては、「日本シリーズで投げたのは大きな経験。栗山監督からは『楽しくやれ』と言ってもらえ、自信を持ってマウンドに上がることが出来た。まだ結果を残して1年。何年か結果を残して一流選手と言われる世界。来季はチームの競争に勝ち、先発ローテに入ってチームの連覇に貢献出来れば」と意気込みを語った。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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