「全員野球」日本ハムからMVP&新人王 大谷翔平は球界の常識覆す活躍

3年目高梨が一躍ブレイク、初の2桁勝利マーク

 11月28日、都内でプロ野球年間表彰式「NPB AWARDS 2016 supported by リポビタンD」が開催され、式の最後に2016年度の最優秀新人賞(新人王)と最優秀選手賞(MVP)が発表となった。北海道日本ハムの高梨裕稔投手がパ・リーグ新人王、同じく北海道日本ハムの大谷翔平選手がパ・リーグMVPを受賞した。

 今季の日本ハムのリーグ優勝と10年ぶりの日本一に大きく貢献した2選手の今季の成績などをもとに、タイトル獲得となった今季の活躍ぶりを振り返りたい。

【最優秀新人賞(新人王)】
<高梨の今季の成績>
37試合10勝2敗1ホールド、109回2/3、86奪三振 防御率2.38

 高梨は、2013年のドラフトで4位指名され、日本ハムに入団。3年目の今季は伸びのある直球を武器に、一躍ブレイクを果たした。前半戦は中継ぎとして登板していたものの、6月8日の広島戦から先発に配置転換。そこからは完封勝利を含む破竹の8連勝。9月18日の千葉ロッテ戦で挙げた勝利で自身初の2桁勝利。後半の驚異の追い上げに貢献する活躍を見せた。

 中継ぎも含めると今季は37試合の登板。先発した試合では無傷の8連勝と、3年目らしからぬ抜群の安定感を誇った。また、「SMBC日本シリーズ2016」第4戦にも先発し、初の大舞台で5回1失点。堂々たる投球で試合を作ってみせた。このような1シーズン通した活躍が認められ、一生に一度のチャンスでもある、新人王のタイトルをつかみ取ることができた。

 高梨は、「去年の今頃はこの賞を獲れるとはまったく思っていませんでした。使い続けてくれた監督やコーチ、野球人生で出会った人たちに感謝したいです。今年は結果を残した1年だったかもしれませんが、残し続けて一流と言われる選手にならないといけない。チーム内の競争に勝って、来年もローテーションに入って投げたい」と壇上で喜びを噛みしめた。

 来季は相手球団からのマークが厳しくなると予想されるが、高梨投手にはそれをしっかりと乗り越えてもらい、さらなる活躍を期待したい。

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