3季連続Bクラスの西武 主軸メヒアは活躍も期待外れた外国人投手たち

助っ人7選手の今季成績は?

 以下は西武の助っ人選手の今季の成績。

○アンディ・バンヘッケン
アメリカ合衆国出身。マリナーズ、タイガースを経て、2012年からは韓国ネクセンに移籍。2014年には20勝を挙げて最多勝利投手にも輝くなど、4シーズンで58勝した。西武入りした今季は開幕ローテに入り、揺れて落ちる独特のフォークに期待がかかったが、打線との兼ね合いに恵まれない部分もあり、10試合0勝4敗、防御率6.31だった。

○フェリペ・ポーリーノ
ドミニカ共和国で生まれ、幼少時にベネズエラへ移住。アストロズ、ロッキーズなどでプレーし、今年5月に西武入り。先発も中継ぎも対応可能という触れ込みの中、主に先発として起用され、8試合に先発して0勝6敗、防御率4.70。ラストチャンスとして8月20日ロッテ戦で中継ぎ登板したが、打者5人4安打3失点、1死を奪っただけでKO降板。シーズン終了後に戦力外となった。

○エスメルリング・バスケス
ドミニカ共和国出身。今季は2シーズン目だったが、安定感を欠き、首脳陣の信頼を得ることができなかった。中継ぎとして19試合に登板、6ホールドを挙げるも、防御率5.51と昨季以上の成績を残せなかった。

○C・C・リー
台湾出身。2008年北京五輪のチャイニーズタイペイ代表に選出され、同9月MLBインディアンスとマイナー契約。2013年7月にメジャー初昇格した。MLB通算47試合に登板し、1勝1敗5ホールド、防御率4.50の成績で今季西武入り。増田達至、髙橋朋己とともに「勝利の方程式」結成を期待されたが、18試合に投げて1ホールド、防御率6.48と応えられなかった。

○郭俊麟
台湾出身。来日2年目の成績は12試合に登板(3試合に先発)、0勝3敗、防御率8.46に終わった。他の外国人選手とは違い、「育成」の要素も多分に含まれていたが、昨季を下回る成績に終わったのは計算外だろう。1軍にいたのは開幕から5月上旬までと9月8日に先発した1試合のみと戦力になれなかった。

○ブライアン・ウルフ
アメリカ合衆国出身。2015年シーズン後にソフトバンクを自由契約となって以降、実戦を離れていたが、8月28日の復帰戦で早速勝利。外国人投手の不発が続いているチームの救世主となった。ツーシームを武器に内野ゴロを打たせてアウトを取るスタイルは、西武の投手陣には少なく、各投手にとって刺激になったという意味でも大きな存在となった。

○エルネスト・メヒア
ベネズエラ出身。来日3年目の今季は、自身最多の137試合に出場。クリーンアップに欠かせぬ1人として定着した。本塁打王のタイトルこそ逃したが、35本塁打はリーグ2位。また、リーグ3位の103打点を挙げ、打線の中心としてチームを牽引した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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