「お前は1億円プレーヤーになれる」―日ハム中島が忘れなかった恩人の言葉

WBC出場にも期待、「特に三木さんに感謝したい」

 三木氏は09年から11年まで日本ハム2軍内野守備走塁コーチ、12、13年は1軍内野守備走塁コーチを歴任。三木コーチに合わせるようにして、中島は12年に105試合出場、13年は127試合出場と出場試合数を伸ばし、三木コーチが退団した14年以降はチームに欠かせない戦力となった。

「あの言葉は忘れなかったですね。1、2年目の練習はきつかったし、そのおかげでここまで来たと思っているので。今でもよく覚えています。絶対に無理だと思っていたんですけど、現にこうしてなれたので。良かったと言うか、特に三木さんに感謝したいなと思います」

 今では来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での侍ジャパン代表入りが期待される遊撃手に成長。それでも、危機感は持ったままだ。

「今のままでは5年先はレギュラーでは出られない。これで満足せずに、レベルアップしないといけない。2割8分、2割9分は打たないと。1億円は一流だと思うので、下手なことは出来ない。若手選手に『あの選手にかなわない。遊撃は無理だ』と思われたい。自覚して、何事にも熱心にやっていきたいと思います」

 謙虚に自分の実力を見極め、日本ハムを支える絶対的な遊撃手へ成長していくつもりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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