ロッテ、70歳寮長兼打撃投手の退団発表 池田氏「あっという間の49年でした」
「本当に幸せな日々だった」
ロッテは2日、池田重喜寮長兼打撃投手の退団が決まったと発表した。11月30日にすでに寮長業務業務を終えていた。今年5月に70歳を迎えた池田氏は「本当に幸せな日々だった」、「あっという間の49年でした」と振り返った。
以下が池田氏のコメント。
「プロ入りして49年。ロッテに入って44年。こんなに長い事、野球に携わらせていただき、ロッテ球団の皆様には感謝の言葉しかありません。現役を終えた後もトレーニングコーチ、育成コーチ、そして寮長を17年間やらせていただきました。打撃投手兼務としても5年間やらせていただきました。その中でいろいろな監督の下でお世話になり勉強をさせていただきました。本当に幸せな日々だったと思います。
寮長として接した多くの選手たちのことはこれからも気になるでしょう。いや、今まで以上に気になると思います。だからシーズンが入ったら、テレビなどで応援したいと思います。個人的にはこれからの老後がとても楽しみです。これからは若い子たちに教える活動もしてみたいと思っています。家の近所の子供からも『投げ方を教えて』と言われるので、キャッチボールをしてあげようかなと思っています。だから、きっとこれからもどこかで投げていると思います。教えながら投げます。オレの球を打てないようじゃだめだぞと。
しかし、それにしてもあっという間の49年でした。本当にあっという間。それだけ充実していたという事でしょう。幸せな時間を過ごさせていただき、関わっていただいたロッテの皆様にこの場を借りて御礼を申し上げたいと思います」
◇池田重喜
1946年5月1日 大分県臼杵市生まれ。津久見高校~日本鉱業佐賀関。67年ドラフト4位で大洋に入団。71年、ロッテ移籍。76年から投手コーチ兼任で77年に引退。78年~97年 トレーニングコーチ。00年より寮長。01年~02年はトレーニングコーチ兼任。09年~11年は育成コーチ兼任。12年から打撃投手兼任。通算成績155試合、13勝12敗、防御率3.53。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count