ホークス東浜は倍増で一発サインも「優勝できなかった悔しさの方が大きい」

9勝6敗の成績にも「規定投球回、2桁に届かなかった」

 2日、ソフトバンクの契約更改が行われ、東浜巨が倍増となる推定年俸3600万円で一発サイン。しかし、会見では自身の“あと一歩”に悔しさをにじませた。

 今季23試合に登板し、9勝6敗、防御率3.00の成績を残した東浜。「球団からは『しっかり働いてくれた』と言っていただいた」と、倍増の提示に納得のサイン。ただ「うれしいというよりも、優勝できなかった悔しさの方が大きい」と話した。

「1年通して1軍にいたのも初めて。ドラフト1位で取っていただいて4年目でやっとというのは恥ずかしいことだが、規定投球回数にも目標の2桁にも届かなかったことが悔しい」

 今季はローテ登板と同時にハードなトレーニングを課されてきた。「夏場以降に状態が落ちた」と反省しつつも「手探りの1年だったが、体力が落ちたことも踏まえて、いい経験ができた」と手応えは感じている。

 12月は昨年に続いてアメリカに渡り、体力強化に努める。今年は、加治屋蓮も同行する予定だ。

「アメリカでは、秋季キャンプでやってきたことをレベルアップしていきたい。今年優勝できなかったことが、チームとしても個人としても悔しかった。ボクがあと1つ、2つ勝っていれば(チームの)状況も変わったかもしれない。来年はそういう思いをしたくないので、優勝、日本一の一員となれるようにがんばりたい」

「最後まで先発ローテに入ってチームの力になること」を来季の目標に掲げた東浜。来季こそ規定投球回をクリアしての2桁勝利を挙げることで日本一を達成し、“悔しさのない”契約更改を迎えたい。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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