実家で今年引退の競走馬モーリス育成、西武戸川の決意「自分が名前を売っていく」

愛馬から受けてきた大きな刺激、「僕がついて行っている感じなので」

 1日に契約更改を行った西武の戸川大輔。今季から支配下登録となった2年目外野手は、現状維持の500万円でサインした。今季は1軍に昇格できず、ファームでも76試合出場、打率.185、本塁打1本と不本意な成績に終わった。

 北海道の実家では、競走馬育成牧場を営んでおり、今年のチャンピオンズマイル(香港)、天皇賞(秋)など、G1全5勝を挙げている『モーリス号』も実家「戸川牧場」の生産馬だ。奇しくも自身の西武入団と、モーリスの初G1勝利がともに2015年と重なったこともあり、愛馬がスター街道を駆け上がる姿に大きな刺激を受けてきた。

 同馬は、今月行われる香港でのレースを最後に引退することが、すでに陣営から発表されており、「モーリスに僕がついて行っている感じなので、引退してしまったあとは、自分がしっかりと名前を売っていけるように頑張りたい」。ラスト・ランを目に焼き付けた後、次は自分がプロ野球界に名を馳せる番だと、決意を固めていた。

 1日にはその他にも多くの若手選手が契約更改を行った。

◯斉藤彰吾外野手 1400万円
「自主トレから、今まで以上にやれて、自信を持って挑んだシーズンだったのに、怪我をしてしまって悔しかった。焦りもあり、思うような結果が出ず、精神的に苦しい一年でした。来季はプロ10年目。ここまでやれるとは想像していなかったですが、これからは1年1年が勝負。打撃フォームをしっかり固め、後悔しないよう、来年しっかりとチームに貢献できるように頑張っていきたい」

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