契約更改“中間報告”、ここまでの年俸増減額トップ3 際立つ巨人の増減俸

ここまで最も大きな上がり幅を見せた選手は…

 プロ野球では各球団ともに来季への補強を進める一方、契約更改も大詰めを迎えている。今季10年ぶりに日本一を達成した日本ハムの選手たちは全ての選手たちが更改を終え、新たに西川遥輝内野手、谷元圭介投手、中島卓也ら3人の1億円プレーヤーが誕生。日本人選手で計8人が1億円超え、うち5選手が2億円超えとなった。

 一方、25年ぶりにセ・リーグを制した広島はシーズンMVPに輝いた新井貴浩内野手や最多安打の菊池涼介内野手、最多勝の野村祐輔ら主力選手の多くがこれから更改を迎える。他にも2年連続トリプルスリーを達成したヤクルトの山田哲人内野手、パ・リーグでも首位打者に輝いたロッテの角中勝也外野手らが交渉の場を控えている。

 このオフの更改で“勝ち組”、“負け組”となるのは誰か――。ここで“中間報告”として増減額が大きかった選手をそれぞれ上位から3選手ずつ挙げてみたい。

 ここまで12球団で最も大きな上がり幅を見せたのがDeNAの筒香嘉智外野手。実に2億円のアップだった。侍ジャパンでも主砲を務める25歳は打率.322に加え、44本塁打、110打点でセ・リーグ打撃タイトル2冠を達成。球団初のクライマックスシリーズ進出の原動力となった。ベストナインにも選ばれ、契約更改では3倍増の3億円でサインした。

 2位には巨人の2選手が並んでいる。坂本勇人内野手と菅野智之投手がそれぞれ1億円アップでサイン。坂本は今季打率.344、出塁率.433ともにリーグトップで年俸3億5000万円で更改。自身初めてチームの日本人最高年俸となった。

 また菅野は2億3000万円で更改。防御率2.01で2年ぶりの最優秀防御率に輝き、5年目で2億円を突破した。一方、史上初の投打でベストナインに選ばれ、シーズンMVPにも選ばれた日本ハムの大谷翔平はチームで最大の上がり幅となる7000万円増(2億7000万円)となったが、12球団全体のトップ3には届かなかった。

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