オ軍名将“予言” 来季MLB2年目の韓国人打者は「新たなレベルに行く可能性」

WBC出場には懸念!? 「選手たちが受ける重圧が本当に気がかり」

 当初はなかなか出場機会に恵まれなかった金だが、6月まで打率3割台中盤を維持。8月以降はやや数字を落としたものの、3割台でシーズンを終えた。ショーウォルター監督の言葉から来季はレギュラーとして期待を寄せていることがうかがえる。

 ただ、大きな問題となるのが、極端に偏った打撃成績だ。今季は右投手の323打席に対して、左投手はわずか22打席。起用法がはっきりとしていた中で、対左投手の打率はなんと.000。1本もヒットを打てていない。ただ、ショーウォルター監督はこれについても楽観的だ。「左投手と右投手の両方に対してもポテンシャルがあると思うか?」との質問に以下のように答えている。

「そう思いたいが、米国での統計的なことはわからない。ある特定の左投手に対しては強いと思うよ。韓国での成績を見てみると、とても良いんだ」

 むしろ、心配は金が来春のWBCに韓国代表として出場することだという。指揮官は「選手たちが受ける重圧が本当に気がかりだ。彼の立場や出場するかどうかについて、すべてを話すことができない」と話している。アダム・ジョーンズ(米国)、マニー・マチャド(ドミニカ共和国)、ジョナサン・スクープ(オランダ)といった主力級の選手も出場予定のため、「WBCに出場する選手は全員サポートするつもりだ。彼がどちらの道を選ぼうと、全力でサポートするつもりだ」と言うが、金はアクシデントがあってはならない貴重な戦力と考えているようだ。

 3年ぶりの地区優勝、2年連続プレーオフ進出を狙うチームで、韓国人打者がキーマンの一人となるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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