侍ジャパンU-12がアジア初制覇 仁志監督も歓喜「素晴らしいチーム」
「仁志ジャパン」として2度目の挑戦で初優勝、「思った以上のことをやってくれた」
中国・広東省で開催中の「第9回 BFA U-12アジア選手権」は13日に決勝戦が行われ、侍ジャパンU-12代表は韓国に4-1で快勝。5戦全勝で悲願の初優勝を飾った。
日本は3回裏に星子天真(弓削キング)の遊ゴロの間に1点を先制。さらに、星川心(北原イーグルス)の2点タイムリーも飛び出し、3-0とリードを広げた。5回には2番手・星子が投ゴロの間に1点を失うも、2点のリードを守ると、その裏に自らのタイムリーツーベースで1点を奪取。再び3点差とした。
6回は田栗慶太郎(戸尾ファイターズ)が無失点に抑えて試合終了。これまで準優勝は6度あった日本だが、優勝は初。アジアの頂点に導いた仁志敏久監督は「素晴らしいチーム。思った以上のことをずっとやってくれました」と選手たちを称えた。
準決勝までの4試合はすべて7点差以上がつく大差での勝利。しかし、この日の決勝は、予選リーグでは11-1で下していた韓国と接戦となった。準決勝で過去6度の優勝を誇るチャイニーズ・タイペイが韓国に敗れるという波乱もあっただけに、仁志監督は「最後はこういう感じなのかな。十分、注意はしたけど、こちらもライバルは台湾だと言ってきて、(準決勝で)韓国が勝ったので(選手に)悪かったなと思います」と振り返った。
さらに「こういう試合が本当の試合なんでしょうね。これまでが余裕がありました」とも話したが、しっかりと力を見せつけて快勝。仁志監督にとっても、指揮官として2度目の挑戦でアジア初制覇となった。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi