ロッテ松永が1000万円増で更改 左対策は「ちゃんと投げれば打たれない」

今季は53試合登板でCS進出貢献、4年目の来季は60試合登板が目標

 貴重な左腕のセットアッパーとして今季53試合に登板したロッテ松永昂大投手が16日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改に臨み、4700万円から1000万円アップの5700万円(金額は指定)でサインした。

 昨季の投球回数29イニングから10回増の39イニングを投げた今季は、3勝0敗10ホールド、防御率3.46という成績。CS進出に貢献したパフォーマンスが評価された。一方で、夏場の7月には、投球合計回数3イニングで8四死球と制球難に陥り、2軍落ちと調子を崩した。「毎年(シーズンの)真ん中で崩れる。肩、肘じゃなく体全体の疲れ。(今季は過去3年と)練習方法をがらっと変えた」と、今季も練習量を減らして体力温存を図るなど工夫もこらしたが、来季も引き続き、シーズンを通じて活躍することが大きなテーマとなる。

 来季から抑えの西野が先発に回るが、「僕は(中継ぎで)変わらないと思う。とりあえず(来季は)60試合に登板することが目標」と、中継ぎという役割に徹するつもりだ。左のセットアッパーとして、日本ハム大谷を筆頭とする左の強打者封じが求められる。それでも「大谷にはあまり打たれるイメージはない。ちゃんと投げれば(打者が)誰でも打たれない」と、持ち前の強心臓で立ち向かう。

 今年のドラフトでは、古巣の大阪ガスから2位指名で酒居、4位指名で土肥の両投手が入団。「大阪でいっぱいご飯食べました。(ドラフト1位で)佐々木が入ってくるが、引っ張っていくのは結局酒居だよ、と言っておきました」と、社会人ナンバーワン右腕の呼び声が高い後輩に早くもプレッシャーを掛けたという。

 林球団本部長は、来季4年目を迎える28歳左腕に「途中抜けはしたが、中継ぎ50試合投げてくれた評価は高い。コンスタントにやってくれること。身体を壊さないで欲しい」と、無事これ名馬を祈っている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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