Rソックス去る上原浩治&田澤純一にボストンTV局が感謝「2013年を忘れない」

リーグ優勝決定シリーズで躍動「彼ら抜きでは世界一を成し遂げられなかった」

「何よりも素晴らしい仕事ぶりだったのは、タイガースとのリーグチャンピオンシップシリーズ第3戦だろう。タザワは1-0でリードした8回裏1死からマウンドに上がった。彼はトリー・ハンターに安打を許し、一、三塁という場面になった。この重要な局面で打席にはミゲル・カブレラ。現在でも彼は脅威の存在だが、2013年当時、彼は全盛期真っ只中であり、この年は打率.348で2年連続のMVPに輝いた。タザワはカブレラに対しストレートを4球投じ、三振を奪った。全て空振りであった。(タザワは第5戦でもカブレラを再び打ち取ることとなる)」

 そして、メジャー最強打者を圧倒した田澤の後を継いで登板した上原も、タイガースの強打者を見事に打ち取る。

「続く打者はプリンス・フィルダー。ここでウエハラがマウンドに上がると見事、3球三振に仕留め、レッドソックスは窮地を脱した」

 上原は9回も3者凡退の快投。レッドソックスは7回にナポリのソロ本塁打で挙げた虎の子の1点を守りきって勝利し、2勝1敗とリードした。続く第4戦は落としたものの、その後2連勝でリーグ制覇。田澤と同じく5試合に登板し、6イニングを無失点に抑えて1勝0敗3セーブと躍動した上原はシリーズMVPに輝いた。

「彼ら抜きではレッドソックスは2013年のワールドシリーズ制覇を成し遂げられなかっただろう。この事実だけでも、覚えておく価値があるとは思わないか?」

 記事は、最後に2人に最大級の賛辞を送る形で締めくくられている。ボストンのブルペンを支えた日本人投手たちは、レッドソックスに確かな足跡を残して、新たな道を歩み始めた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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