田澤純一らの加入で「ブルペンはバッチリ」!? マ軍球団公式サイトが特集

田澤は“対左”でより威力発揮? 「タフな左打者の対応」

 今オフにレッドソックスからフリーエージェント(FA)となり、マーリンズと2年契約を結んだ田澤純一投手。マーリンズの球団公式サイトは同チームの新戦力について紹介し、日本人右腕について左打者に対して特に威力を発揮するとの見方を示している。

 マーリンズが今オフ、田澤やブラッド・ジーグラー(レッドソックスFA)を補強したことを受け、球団公式サイトでは特集記事を掲載。「新たなマーリンズはどんな人? ブルペンはバッチリだ」との見出しでレポートした。

 その中で、田澤の成績を紹介。今季、右打者の被打率(.273)よりも左打者の被打率(.207)の方が低かったことを挙げ、「マイアミは左打者相手のスペシャリストを獲得しない限り、田澤、(カイル・)ベアクロー、(デービッド・)フェルプスが終盤のタフな左打者の対応をすることになる」とレポートし、今オフ、救援左腕のマイク・ダンがFAでロッキーズに移籍したことから来季は特に左対策として田澤が重宝される可能性を指摘している。

 ただ、田澤に関してはメジャー通算で右打者の被打率(.267)と左打者の被打率(.262)に大きな差はなく、シーズンによっては左打者により打たれていることもある。来季どのような起用法となるかは新天地での投球内容や首脳陣の方針によって左右されそうだ。

 またマーリンズは9月25日にエース右腕ホセ・フェルナンデス投手が事故死する悲劇に見舞われ、大きな戦力を失った。オフにロイヤルズからFAとなったエディンソン・ボルケス投手を獲得したが、記事では絶対的なエースの不在から来季ブルペンにかかる負担が大きくなると分析している。

 レッドソックス時代は2013年のワールドシリーズ制覇に貢献するなど存在感を放った田澤。ここ2年は防御率4点台と苦しんだ印象も残したが、4年連続で50登板以上をこなすなどタフな環境で投げ抜いてきた。2009年のメジャーデビュー以降、自身2球団目となる新天地でどのような活躍を見せるのか。チームも大きな期待を寄せている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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