巨人“7人目”の助っ人にも注目、熾烈な争いに挑むドミニカ右腕

米マイナーで内野手としてもプレーしたパワー型投手

 積極的な補強を進めている巨人は今オフ、元楽天のケイシー・マギー内野手、マリナーズなどでプレーした右腕・カミネロと合意。レッズのオーレンドルフ投手とは交渉中で、外国人選手の補強も果敢に行っている。すでにマイコラス、マシソン、クルーズ、ギャレットと6人の支配下選手と契約。1年間、全選手が状態がいいとは限らない。4つの枠を争い、調子のいい選手を1軍に上げて戦っていく。

 ただ、この6人プラス獲得交渉中のオーレンドルフの7人と同様、チームの力になりそうな投手がいる。育成のマヌエル・ソリマン投手だ。

 27歳の右腕に関してはシーズン後に高橋監督や尾花投手コーチも投球をチェックした。188センチ、100キロの体格から投げる150キロ超えの直球は力強く、変化球の精度もいい。今年4月にドミニカ共和国から来日した右腕は育成で契約し、2軍では先発など6試合で3勝3敗、防御率3.86だった。

 来季は先発として勝負するソリマン。パワーピッチャータイプで日本の野球に徐々に順応してきている。メジャーリーグ・ツインズのマイナーでは内野手としてプレーし、投手になった経歴を持つため、9人目の打者としても注目したい存在。マイナー時代は投手として3年間で22勝を挙げている。

 菅野、田口、マイコラス、吉川光、山口俊、桜井、内海、宮国、杉内、大竹寛……と先発候補も豊富。外国人枠、先発枠、そして育成からの支配下登録というチーム内にある3つの熾烈な争いに勝って頭角を現せば、その実力は本物。飛躍が楽しみな外国人投手である。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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