ロッテ角中が独立リーグ出身初の1億超え 背番号「3」でサブロー魂継承

今季8000万円から6100万円アップの1億4100万円で更改

 今季首位打者(打率.339)と最多安打(178本)でパ・リーグ打撃2冠を獲得したロッテ角中勝也外野手が19日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改に臨み、8000万円から6100万円増の1億4100万円(金額は推定)でサインした。独立リーグ出身選手としては初めての大台突破となった。

 2012年に続き、自信2度目の首位打者を獲得した今季は、2位の西川遥輝(日本ハム)に2分5厘の差をつけた。これは2010年にイチローが5分5厘の差をつけて首位打者に輝いて以来の大差だった。最多安打も記録した今季は安定感のある打撃が評価され、背番号「61」にちなんでか6100万円の大幅アップ。月収12万円だった四国アイランドリーグの高知時代には想像もつかなかったであろう年俸1億円を大幅に超えた。

 それでも「自分の中では、予想の額の一番下でしたね」と満足することはない。「半分税金でもっていかれるので、自分の中では2億円で1億円プレーヤーだと思っている。長くやってもあと10年。家族が死ぬまで普通に生活できるだけのものを残してやりたい。そう考えると少ないかもしれない。さすがにもう1年(同じくらい)働いたらいくと思う」と話し、来季は年俸2億円を目標に掲げ、さらなる成績アップを目指す。

 来季からは背番号も変わる。角中自身の申し出により、今季引退したサブローの「3」をつけることになった。「サブローさんに、『3』をつけさせて欲しい、と電話でお願いしたら、『任せたぞ』と言ってもらった。全試合に出て、引っ張っていかなきゃいけないと思う。タイトルよりそこ(優勝)だと思う」と、自信のバットでチームを優勝に導く意気込みを見せた。

 さらに、今オフは岡田に替わって選手会長にも就任。チームリーダーとしての自覚も十分芽生え、林球団本部長は「押しも押されもしない、チームの中心選手。ロッテを背負って立つ選手だと思う」と全幅の信頼を置いている。

 角中は先日、自身のブログに、プライベートで来日したデスパイネとツーショット写真を載せ、「この子は戻ってくるのか!!!または福岡か!!!」と書いていた。球団はこの日デスパイネとの交渉決裂を発表。ロッテを退団することが決まったため、角中も「デスパイネの後は誰?」と補強に興味津々。来季は誰がチームの4番打者になるのか? 当面は角中の唯一の心配の種となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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