北海道日本ハムから発表された斎藤佑投手と岡選手の背番号変更

来季からエースナンバー「18」の岡選手、高校と大学時代は“二刀流”

 2017年シーズンから18番を背負う岡大海選手は、倉敷商業高校、明治大学時代は投打でチームをけん引する二刀流として活躍。2013年にドラフト3位で北海道日本ハムに入団し、昨季ブレイクを果たした。今季は、出場試合数こそ41試合に留まったものの、「SMBC日本シリーズ2016」第4戦で、左翼フェンスに激突しながらも大飛球を好捕するファインプレーを見せ、チームの日本一に貢献した。

【近年の北海道日本ハムにおける背番号18の変遷】
1974年 ケキッチ氏
1975年 カルバー氏
1976~1983年 高橋一三氏
1985~1995年 河野博文氏
1996~2005年 岩本勉氏
2008~2009年 藤井秀悟氏
2011~2016年 斎藤佑樹投手

 プロ野球で背番号18番は、1番とは逆に投手の番号として使用されることが多い。戦後まで遡っても、北海道日本ハムで18番を背負ったのは投手だけで、野手は1人もいない。プロ野球界のエースナンバーと呼ばれることもあり、パ・リーグの他球団の「18番」には、通算350勝を挙げた阪急の米田哲也氏や田中将大投手など、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。

 18番の野手は、1番の投手以上に少なく、両リーグ合わせてもごくわずかである。1987年のレスカーノ氏(大洋)が18番をつけていたの最後だ。日本人選手では、1964年の小木曽紀八郎氏(中日)が最後で、パ・リーグに限るとさらに10年以上年代を遡らねばならない。岡選手は、約30年ぶりの「18番を背負う野手」なのである。

 選手の背番号は、本人の要望や球団の意向などによって決められる。これまで、往年の名選手が背負ってきた番号を託されて身を引き締める選手もいれば、あまり頻繁には使われない大きな番号を、自分の代名詞にまで引き上げる選手もいる。その番号にどんな意味を見出すかは選手によってもファンによってもそれぞれで、今回のように珍しいタイプの背番号変更が、チームにどのように作用するのかは誰にも分からない。今までと異なる番号を背負って心機一転した斎藤佑投手と岡選手の来季からの活躍に期待したい。

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