姉妹は大女優、甲子園準V選手の野球人生 涙を流した再会と長嶋さんの秘話

甲子園準V、社会人野球で監督も務めた72歳が語る野球人生

 今年の大学日本選手権で始球式を行った日大野球部出身の倍賞明さん(72)。女優の倍賞千恵子さん、倍賞美津子さんを姉妹に持つ人物だ。

 姉の千恵子さん、妹の美津子さんは母の影響もあり、松竹音楽舞踊学校に入学。一方、明さんは中学生の時から本格的に野球を始めた。大学卒業後は社会人の鐘紡、日産自動車で活躍。日産自動車では監督も務めた。現在は都内で飲食店を経営する明さんに、選手、監督時代の思い出を聞いた。

 自身が通った東京都北区立紅葉中学校(現・北区立滝野川紅葉中学校)は野球の強豪校で、東京都の大会で優勝。試合を見に訪れていた日大三高のスカウトから声がかかったという。

「練習を見に来ないかと言われ、見に行ったらお昼ごはんにお寿司が出たんです。その時初めてお寿司を食べました。それまで、遠足の時に食べるおいなりさんか海苔巻きしか食べたことがなかったので、こんないいものが毎日食べられるのかと思って入学しましたが、その時だけでしたね」

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