昨オフに続き多くの名手が去る2016年 球界はさらなる世代交代へ

走塁のスペシャリスト、“松坂世代”右腕も引退へ

〇鈴木尚広(巨人)
1130試合、355安打、打率.265、10本塁打、75打点、228盗塁

 1996年のドラフト4位で巨人に入団。2002年に1軍デビューを果たすと、走塁のスペシャリストとして存在感を放った。2014年には史上72人目、巨人では史上5人目となる200盗塁に到達。38歳となった今季は44試合に出場し、10打数3安打で打率.300、12シーズン連続の2桁盗塁となる10盗塁を記録。盗塁成功率は100%だった。通算盗塁成功率は82.91%で歴代トップ。

〇多村仁志(中日)
1342試合、1162安打、打率.281、195本塁打、643打点、43盗塁

 1994年にドラフト4位で横浜(現DeNA)に入団。04年にはキャリア最多の40本塁打をマーク。06年には第1回WBCの優勝に貢献した。07年にソフトバンクに移籍。日本一にも輝いた。昨季DeNAを戦力外となり、今季は育成選手として中日入り。39歳は度重なるケガもあり、1軍での出番はなかった。

〇福原忍(阪神)
595登板、83勝104敗、29セーブ、118ホールド、防御率3.49

 1998年のドラフト3位でプロ入りし、阪神一筋でプレー。先発、中継ぎとして活躍した。14、15年には2年連続で最優秀中継ぎに。15年は39歳シーズンでのタイトル獲得で、自身が持つ球団最年長タイトルホルダーの記録も更新。39歳で迎えた今季は9登板で0勝0敗、4ホールド、防御率5.06だった。

〇新垣渚(ヤクルト)
172登板、64勝64敗、防御率3.99

 2002年のドラフト自由獲得枠でダイエー(現ソフトバンク)に入団。松坂世代の右腕は04年から3年連続2桁勝利、04年は最多奪三振に輝くも、07年以降は10勝に届かなかった。14年シーズン途中にトレードでヤクルトへ。36歳となった今季は6登板で1勝2敗、防御率6.67に終わり、オフに戦力外通告を受けた。

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