FA戦線全滅、配置転換3度…完全最下位オリックス2016年の10大ニュース

エース初負け越しも、ドラ1ルーキーが大当たり

〇メジャー通算45勝・長谷川滋利氏が古巣復帰

 球団OBで米大リーグのエンゼルスなどでメジャー通算45勝を挙げた長谷川滋利氏が今オフにシニアアドバイザー(SA)に就任。メジャー経験豊富な同氏に外国人獲得のアドバイスなどを得ることになる。

〇FA戦線は全滅

 FA宣言した糸井に4年18億円を提示するなど全力で残留要請したが、同じ関西球団の阪神に移籍。糸井の穴埋めとして日本ハムからFA宣言した陽岱鋼の獲得に乗り出したが巨人に奪われ、国内の補強は失敗に終わった。

〇ドラ1ルーキー・吉田正が大当たり

 今季は開幕1番に抜擢。腰痛で登録抹消されるなど63試合の出場に終わったが、復帰した8月中旬以降でプロ初アーチを含む10本塁打をマーク。球団新人では85年の熊野輝光、以来の2桁本塁打となり、低迷するチームのなかでファンの希望の光となった。今オフに参加した台湾ウィンターリーグでは打率、本塁打、打点など5冠に輝くなど、新人離れした成績を残した。

〇エース・金子がプロ入り初の負け越し

 今季24試合に登板したエース・金子は7勝9敗、防御率3.83。12年目にして初のシーズン負け越しとなった。年俸5億円は広島・黒田(6億円)が引退したため、現時点で球界最高となった。2014年に16勝5敗で沢村賞に輝いた球界屈指の右腕は巻き返しに燃えている。

〇難病と向き合いキャリアハイを残した安達

 1月に特定疾患に指定されている難病、潰瘍性大腸炎で入院。春季キャンプに参加することはできなかったが118試合に出場し、打率.273、1本塁打、34打点、6盗塁をマーク。7月には自身初の月間MVPに輝くなど、見事な復活を遂げた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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