2年連続偉業、ぶち切れ退団、ヤ戦病院化…ヤクルト、2016年10大ニュース

バレバット捕手直撃で波紋、新垣珍記録も引退

〇秋吉亮、侍ジャパン入り

 シーズン序盤は中継ぎだったが、オンドルセクの退団で守護神に転向。9月10日の阪神戦(神宮)で通算200登板を達成した。入団3年目での達成は稲尾和久以来2人目。2年連続70試合登板し、3勝4敗19セーブ、10ホールドをマークした。12月の契約更改では4700万円アップの年俸1億1000万円でサイン。4年目での大台到達は93年古田敦也、07年青木宣親(現アストロズ)に並ぶ球団最速タイ。11月の侍ジャパン強化試合に選出され、12月には前倒しで第4回WBCの日本代表メンバーに選ばれた。

〇“戦力外組”が活躍

 坂口智隆はオリックスに在籍していた昨オフ、年俸7500万円から野球協約の減額制限(1億円以下は25%まで)を超える大幅ダウンを提示を受け、自由契約を選択。年俸3000万円でヤクルトに入団し、今季は1軍にフル帯同。141試合に出場し、打率.295、39打点。右肘などに痛みがある中、主に1番打者として打線を牽引した。昨オフに日本ハムから戦力外通告を受けた鵜久森淳志は開幕1軍スタート。3月30日の阪神戦(神宮)で移籍後初スタメンし、移籍後初、自身4年ぶりとなる本塁打をマークした。対左投手で主に起用され、キャリア最多となる46試合出場、打率.257、4本塁打、19打点をマークした。

〇新垣、100暴投→現役引退

 5月10日の広島戦(神宮)で通算1000奪三振を記録したものの、同17日の広島戦(マツダ)で史上3人目の通算100暴投を記録。「100暴投Tシャツ」が発売されたことも話題を呼んだ。今季は6試合登板、1勝2敗、防御率6.67。10月1日に戦力外通告を受けた。現役続行を希望して12球団合同トライアウトを受けたが、吉報は届かず。今季限りでの現役引退を決めた。

〇バレンティン、バット捕手直撃

 バレンティンがスイングした際にバットが捕手の頭部を直撃する事故が相次いだ。7月10日の中日戦(神宮)で桂が内出血。同24日の同カード(ナゴヤドーム)で杉山が出血して病院送りにされ、2日後に吐き気などを訴えた。8月2日の広島戦(神宮)では石原が脳しんとうで戦線離脱する事態となり、波紋を呼んだ。

〇田中浩康、退団

 山田の台頭で13年から出場機会が減少し、今季は31試合出場、打率.188、1打点。球団は来季から2軍コーチとして打診したが、田中浩は現役続行を希望。10月7日に戦力外通告と発表された。07年からレギュラーとして活躍し、11年にはプロ野球歴代3位のシーズン62犠打をマーク。12年に二塁手部門でゴールデングラブ賞、07、12年と同部門のベストナインを受賞。11月14日にDeNAと年俸1500万円で契約した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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