NPBで最も優勝から遠ざかったオリックス 21年ぶり優勝に必要なものとは
戦前評価が高いと低迷、評価低かった2014年は0.5差の2位…2017年は?
近年のオリックスは戦前の評価が高いほど、その年のシーズンに低迷する傾向にある。例えば2012年。オフに李大浩、ミンチェ、高橋信など大型補強に成功し、優勝候補に挙がっていたが57勝77敗10分。借金20で断トツの最下位に終わり、岡田監督はシーズン終盤に解任された。さらに2015年。前年はソフトバンクと優勝争いを演じて2位となり、オフには中島、小谷野、ブランコ、バリントンら「40億円補強」を行ったがケガ人が続出。立て直すことができず、61勝80敗2分で5位に終わり、シーズン途中で森脇監督は休養となった。
反対に戦前の評価が低かった2014年には、優勝したソフトバンクに0.5ゲーム差と肉薄する2位に付けている。誤解を恐れずに言うなら、期待値が低い時ほどオリックスは何かを起こす可能性があるということ。2017年を他球団と同等に戦い抜くためには、エース・金子、西、ディクソンの3枚看板が最低でも2桁勝利、移籍3年目の中島と小谷野の活躍、ルーキーイヤーに10本塁打をマークした吉田正のレギュラー定着などが必要になってくる。
両リーグを見ても、関西から優勝球団が出たのは2005年の阪神まで遡らなければならない。来季、21年ぶりの優勝を成し遂げることができるのか。福良オリックスに注目したい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count