ダルビッシュに強力味方加入か…レンジャーズ故障明け球宴右腕獲得に熱意

FA右腕ロスの獲得に向け「猛烈プッシュ」と地元メディア報じる

 新年を迎え、再びFA市場の動きが活発になり始めたメジャーで、ダルビッシュ有投手の所属するレンジャーズが動きを見せているようだ。球団公式サイトによれば、パドレスからFAになっている29歳右腕タイソン・ロスの獲得に向けて熱意を見せているという。現地時間4日には、ロスはテキサス州アーリントンにあるレンジャーズ本拠球場を訪問。契約に向けての交渉が行われたとみられている。

 ダルビッシュに再び強力な仲間が加わるかもしれない。2014年にオールスターに選出されたロスは、2010年にアスレチックスでデビューし、若手有望株として注目を集めていた。2012年オフにパドレスへトレード移籍した後は先発ローテの要として活躍。在籍4年で26勝35敗と負け越しているが、防御率は3.16と上々だ。さらに、昨季は開幕投手を務めたものの、肩の怪我で開幕戦を投げたのみで戦線離脱。2013-15年までの3年間では防御率はわずか3.07で、14年から2年連続で2桁勝利を収めている。昨季終了後の10月に胸郭出口症候群の手術を受けたが、現在は戦列復帰に向けて順調にトレーニングを積んでいるという。

 レンジャーズは、今オフにFAとなっていた右腕アンドリュー・キャッシュナーを獲得。すでに左腕コール・ハメルズとダルビッシュという左右のエース、さらに左腕マーティン・ペレス、AJ・グリフィン、ニック・マルティネスらを擁する先発ローテの強化を図っていた。ここに、故障明けで開幕には間に合わないかもしれないとはいえ、実力派の右腕ロスが加われば、メジャー屈指の先発ローテが完成することは間違いない。

 ロスがパドレス在籍時から何度もトレードでの獲得をチャレンジしたというレンジャーズは、思い焦がれた意中の右腕を獲得することができるのか。悲願のワールドシリーズ制覇に向け、着々と準備を進めているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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