WBC韓国代表に怪我人続出…元阪神・呉昇桓の招集を代表監督熱望と地元紙

絶対的守護神の呉は「不可欠な存在」と金監督

 昨年起こした飲酒運転での事故を理由に、パイレーツ姜正浩内野手のメンバー除外を発表したばかりのWBC韓国代表チームが、カージナルス守護神の呉昇桓投手の招集を前向きに検討していると、韓国紙「東亜日報」電子版が伝えている。

 2014、15年は阪神の守護神として活躍した呉は、海外での賭博問題を理由に50人の予備登録メンバーから外れていた。だが、ここへきて怪我人が続出。SKワイバーンズの先発投手である金廣鉉は肘の手術を受ける予定で、ロッテ・ジャイアンツの捕手・姜珉鎬は膝、斗山ベアーズの李庸燦投手は肘に故障を抱えているという。さらに、メジャーでプレーする秋信守外野手(レンジャーズ)と金賢洙内野手(オリオールズ)は、いずれも球団から出場許可が下りない可能性があり、代表チームの金寅植監督は頭を抱えているそうだ。

 記事によれば、4日に代表メンバーを巡る緊急会議を開催。会議が終了した後、金監督は「呉は不可欠な選手だ。招集されることになれば最善をつくすと、代理人を通じて聞いている」と話し、呉の追加招集を熱望したそうだ。ただし、メジャー2年目を迎える呉を招集する場合でも、所属球団カージナルスの許可が必要。さらに、姜をメンバーから除外しておきながら、呉を招集した場合には、新たな物議を醸すことになりそうだ。

 来週11日にも再び会議が行われる予定で、その場で何らかの結論が出ることになる模様。当初はメジャーリーガー揃い踏みの強力メンバーになると思われた韓国代表だが、戦前から思わぬ苦戦を強いられているようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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