メジャー契約を狙う元広島ルイス テキサス復帰の可能性低しと現地予測

レンジャーズはパドレスからFAの右腕ロス獲得に食指

 キャンプインまで約1か月と迫ったメジャー。各チームともに戦力がほぼ戦力が出揃い、補強は最後の仕上げ段階に入っている。今オフは手薄だと言われたFAの先発市場だが、ジェイク・ピービ(ジャイアンツFA)、ダグ・フィスター(アストロズFA)、ジャレッド・ウィーバー(エンゼルスFA)らベテラン投手の移籍先はまだ決まっていない。元広島のコルビー・ルイスも市場に残る1人だが、古巣レンジャーズの地元紙「フォートワース・スターテレグラム」電子版によると、37歳右腕がテキサスに戻る可能性は低そうだ。

 記事によれば、レンジャーズはパドレスからFAとなっている右腕タイソン・ロスの獲得に向けて本腰を入れているという。ロスは年明けにレンジャーズの本拠球場を訪問したと報じられており、獲得に関心を示していることは明らかだ。3季連続地区優勝と悲願の世界制覇を目指すレンジャーズは、すでにダルビッシュ、コール・ハメルズ、マルティン・ペレス、アンドリュー・キャッシュナーと先発ローテ4枠が確定。残り1枠をAJ・グリフィン、ニック・マルティネスらで争う形となっている。

 そうなると、気になるのはルイスの行方だ。2008年から広島で2季プレーした37歳右腕は、2010年にレンジャーズと契約して以来、今オフにFAになるまで7年をテキサスで過ごした。チーム首脳陣やチームメイトから高い信頼を得ているが、ここ数年は故障に悩まされることが多く、記事では「ルイスとは袂を分かつことになるようだ」と、古巣復帰の可能性が低いことを示唆している。

 レンジャーズは、ルイスと契約するならばマイナー契約でメジャーキャンプに招待し、先発5枠目を争わせたい意向のようだ。一方、ルイスはメジャー契約を望んでいると報じられ、さらに、パドレスをはじめマリナーズ、レッズなど複数球団がさらなる先発補強として、1年契約でそれほど予算の掛からないベテラン獲得に目を向けているという。ルイスが目指すメジャー契約を結べる可能性は十分にありそうだ。

 広島での経験をステップアップとし、メジャーで成功をつかんだベテラン右腕は、今季どのユニフォームに袖を通すことになるのか。注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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