元阪神・呉昇桓がWBC出場へ 韓国代表に追加招集と韓国メディアが報じる

賭博問題で当初はメンバーから除外、国内では代表招集に批判の声が上がるも…

 カージナルスの呉昇桓投手が、WBCに出場する韓国代表の最終メンバーに入ったと複数の韓国メディアが報じた。韓国代表は昨年末にすでに28人のメンバーを発表していたが、韓国紙「コリア・タイムズ」などによると、11日のスタッフミーティングで追加招集されることが決まったという。

 呉昇桓は14、15年と阪神でも活躍。2年連続でセーブ王に輝き、通算127試合登板で4勝7敗80セーブ12ホールドをマークした。シーズン終了後、阪神は残留交渉を行っていたが、12月上旬に東南アジアで違法賭博に興じた疑いでソウル中央地検の取り調べを受けたことが判明。残留交渉を打ち切った。

 自由契約となった呉昇桓は、昨季からカージナルスに加入。すると、1年目から76試合に登板し、6勝3敗14ホールド19セーブ、防御率1.92と圧倒的な成績をマーク。シーズン途中からクローザーを任され、今季もワールドシリーズ制覇11度を誇る名門球団の守護神として期待されている。

 メジャーでも屈指のリリーバーとなった呉昇桓だが、WBCに臨む韓国代表は賭博問題を理由に50人の予備登録メンバーからも除外。しかし、ここにきて投手陣に怪我人が続出しており、背に腹はかえられない状況となっていた。韓国メディアは、呉昇桓の代表招集について国内で批判の声が上がっていたことを紹介しているが、金寅植監督は絶対的守護神の招集を熱望していた。

 一方、野手では、昨年起こした飲酒運転での事故を理由にパイレーツ姜正浩内野手はメンバーから除外。秋信守外野手(レンジャーズ)、金賢洙外野手(オリオールズ)は球団からの出場許可が降りない可能性があり、メジャー組の招集に苦戦している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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